以下の6秒動画をみて、意味が理解できる?
笑えた?
上記のVine動画は、2014年末から中高生に大ウケ、大人気。
普通の高校生がVineに投稿しただけなのだが、ループ数100万回をゆうに超えている。
この6秒動画を理解して笑えた人は、中高生か、もしくは流行に敏感な社会人さん。
しかし、一般の社会人にとっては、この中高生に人気の動画を理解するには、1つではなく、2、3のハードルがある。
全く意味が分からず、動画を面白がることはできない方のために解説をしてみます。
まったく意味不明だったというそこのあなたは、はい、メモ取って!
1.「ダンソン」という踊りが2014年末からブームになっている。
Vine動画で彼が踊っている踊りには、元ネタがある。
キングオブコントというTV番組でバンビーノという芸人のコント内に出てくる踊り。
「ダンシング・フィッソン族」という民族が、ダンスを通じて狩りをするのだが、その狩猟ダンスを踊る際に「ダンソン フィーザキー トゥーザティーサーザ コンサ」と掛け声をかける。
この掛け声が、短く省略されて、「ダンソン」と呼ばれるようになった。
参考:「ダンソン」とは?中高生のあいだでよく使われる言葉の意味と使い方 ー エキサイトニュース(2015/1/19)
元ネタ動画は、こちら。
この「ダンソン」という踊りは、現在、中高生の認知度8割以上と言われるくらい、知らない学生さんはいないくらいの勢いのダンス。
2014年流行語で言うところの日本エレキテル連合の「ダメよー、ダメダメ」くらいのブームといえばわかりやすいのかな。(まだその初動)
しかし、この「ダンソン」がブームになっているという説明だけでは、また一番上の大人気Vine動画の理解はできない。
2.中高生たちが、YouTube・ニコニコ・Vineなどの動画サイトで、独自に「ダンソン」を進化させ新しい「ダンソン」を生み出す。
元ネタを見ればわかるように、もともと、「ダンソン」はコント内では狩りをする踊り。
馬や鹿などを、踊りでおびき寄せて、首を締めて狩る。
最初は、「ダンソン踊ってみた」「ダンソンやってみた」的なノリで一人ないし二人でダンソンを踊る動画が動画サイトに投稿されていた。
しかし、そこは中高生たち。
「みんなで踊った方が楽しくね?」というノリとなり、大人数で「ダンソン」を踊り、「(楽しい)呪いの儀式」という体裁に進化させてしまった。
こうして、「ダンソン」は、友達みんなでワイワイ楽しく踊れる踊りへと進化させ。
「ダンソン」=「狩りの踊り」という元ネタを超え、オフラインでの楽しみが、動画投稿を通じてオンラインで共有され、連鎖し、「ダンソン」=「超楽しいソーシャルダンス」へと進化した状態でブームが加速する。
もはや、私の地元でも若者たちが公園でダンソンをやっている光景を見かけるレベル。
ここまで解説すると、いよいよ一番上のVine動画の意味がわかってくるのではないだろうか(^^;
念のため、解説を追加しておく。
3.「ぼっち・非リア充」という、逆説的な笑いが大好きな中高生。
大人や社会人にとっては、「ぼっち」や「非リア」はかなり否定的に捉えられがちだが、今の中高生たちは自虐ネタが大好物。
ということで。
これら1~2もしくは、1~3の背景を知っていると、上記Vine動画は初見で笑える動画となるわけ。
もちろん、この流れを知っている中高生たちは大爆笑。
「ダンソン」という、自分の周りで超流行ってる「みんなで楽しく踊る踊り」を、自宅の部屋で「一人」でこっそり踊ってみたら泣けてきた、という自虐ネタ。(Vinerさんからしたら、そんな解説してほしくねー、って感じでしょうけど、笑)
2ch風にタイトルをつけるなら、
「一人でダンソンを踊ってみた結果wwwwwwwww」
ってことになるかな。
上記動画を、初見で笑えた・理解した社会人さんは流行に敏感さんでしょうね!
さて、あなたはどうでしたでしょうか?
(ちなみに、同じくらいブレイクしそうなのが「ラッスンゴレライ」です。知らない方で気になる方は、おググりください)