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「それでも、京都は面白い。」と思う。たぶん。

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さっき、以下の様な記事を読んだ。
京都の現実を知った上で言ってるの?
FacebookのタイムラインやTwitterでバズっていたので、読んだ人多いかも。

氏いわく。

京都は旅行で来れば物珍しくて面白いかもしれないが、住むに適した土地とはとても思えない。

という事らしい。
色々と理由を上げている、どれもこれも納得できる。なるほどね〜と思った。
結構毒づいてるけど、なんだかんだ言ってもそれなりに京都愛があるからの記事なんだろうなと思う。

そこで、京都に親類縁者も血縁関係も一切なし、友達も一人もいないという状態で、仕事で京都に来て10年住んでみた私も感想を書いてみたくなった。
氏と全く同じ項目で書いてみる。

>理由その①:夏は暑くて冬は寒い

激しく同意。
夏と冬という一年を通しての寒暖差ももちろん大きいんだけど、一日の寒暖差もなかなかにきつい。
一般に過ごしやすいと言われる「春」や「秋」でも、日中はシャツ一枚で汗をかいたと思えば、夜になったら急に冷えてダウンジャケットが欲しくなる。なんてことは日常茶飯事。
実に安定した気候である「瀬戸内海式気候」の中で生まれ育った軟弱な私にとって、京都の気候はキツかった。
最初この気候に慣れるまでは、本当によく風邪を引いた。

ただ、脱ぎ着しやすい服をちゃんとチョイスして、寒暖対策できるようになってからは問題ないけど。

>理由その②:遊ぶところがない

何を持ってして遊ぶということなのか、年齢・性別・既婚未婚・子ありなし、で定義は変わるのは、当たり前として・・・。
確かに、大阪・東京に比べたら、ショッピングスポットや大きな繁華街は少ない。

しかし、結局、今の時代、多くの日本人が休日は「イオンモール」に遊びにいくんよね。
大阪の友達も家族も、休日はイオンモールが遊び場になっている。
都心ではなく郊外に住んでいる人たちは、日常的にイオンモールに行っている。
「マイルドヤンキーじゃあるまいし、街中の繁華街で遊びたいんだよ」という話だったとしても、たとえ東京・大阪と言えども、郊外に住んでたら30分とか電車に揺られて都心に出ないといけない。
これって、京都の鉄道沿線に住んでたら同じくらいの時間でウメキタまで行けるわけで。
そういう意味では、京都は、東京や大阪の郊外に住んでるのと大して変わらないとは思う。

むしろ、イオンモールに頼らなくても、そして、わざわざ都心部に電車で出かけて行かなくても、オシャレなカフェや美味しいパン屋さんや個人経営の飲み屋が生活圏内にあちこち点在している京都の方が楽しめる、と思っている。
もちろん、新宿や渋谷には敵わないだろうけど、ゆっくりとした時間の中でお店の人との交流付きでお茶できるのは、ある意味贅沢だな〜と思っていたりする。
(実に個人趣味かもしれないけど^^;)

それに、今の街中ってちょっと画一的な気がするかも。
もうGAPもユニクロも無印良品もお腹いっぱいというか、、、。
コメダ珈琲でシロノワール食べるよりも、京都のよく知らないカフェで紅茶を一杯飲みたい。

そんなことよりも「遊び」という点で致命的だなと思うのは、ショッピングとか繁華街とかそういうことじゃなくて、浜辺で育った私にとっては、「市内に海がない!」ってこと。
(これも、大阪や東京の街中にも楽しいビーチはないので、条件同じ。)
それ以外に関しては、京都も、普通に遊ぶところが一杯あって、しかも京都にしかないものもたくさんあって、実に楽しい場所だと思う。

ただ、一つアドバイスがあるとすれば、チェーン店とかは避けてみるといいかも。腐った喫茶店とか、敷居の高そうなオシャレカフェとか、謎の居酒屋とか、そういうところに臆せず果敢に攻めてみる。
気軽に敷居を跨いでしまえば、どこも人情味あって温かい。

要は、自分から敷居を跨がずに、京都は排他的だ排他的だというのではなく、自ら積極的に敷居を跨いでいくぶんにはちゃんと歓迎される。

>理由その③:排他的

これは、感じることもあるし、感じないこともあるし、なんとも言えないかな・・・。
しかし、大局的にみて、大阪だろうが、東京だろうが、京都だろうが、所詮「日本人」、「大差」は感じないかな。
京都の老舗と言われるお店や企業などとお仕事することもあるけど、実に温かく迎えてくれている気がする。
(それとも、私が鈍感なだけで、陰口叩かれてるのかな?)
エヴァじゃないけど、自分のATフィールドを解除したら、京都人のATフィールドも解除されてると思うんだけどな〜。

というか、もっと排他的な地方は日本中いくらでもあるような・・・。

>理由その④:仕事がない

IT業界で働く私からすると、仕事がないことはない。と回答する。
むしろ仕事はある。
(氏の言う「バイト」の状況はわからない、ごめんなさい。)

ただし、仕事の取り方や求人というものが、東京とは少し異質かもしれない?

Wantedlyに求人出したら、バンバン人が来る・・・なんてことはない。
アドワーズなどのリスティングで「うまくやったら」、仕事の見積もり依頼がバンバン舞い込んでくる・・・なんてことはない。
ソーシャルメディアやツイッターを駆使すれば・・・・・・・、そんなにうまくいかない。

インスタントな飛び道具や広告というものに頼るやり方は、京都ではあまりうまく行かない気がする。

良くも悪くも「人脈」を大切にしている町のだろうと思う。
(それが排他的と感じる一つの要因かもしれないが。)
メディアの情報よりも人づての情報を大切にする文化と言ったほうがいいのかな。

何か困ったことがあったら、ネットで検索かけてSEOで一位表示されているところにアクセスして・・・、ではなく、まず「知り合いに聞く」。
知り合いが、技術屋さんを知っているとなると、その人を紹介してもらう。そうやって、仕事がつながっていく。

つまり、「つながっていく」という行為を自分から積極的に行うと、どんどん仕事もつながっていく。
氏のいうように、「内に篭っていたらすごしやすい」、なんて言ってたら、より自分のATフィールドが強くなってしまって、鏡の法則で、更に相手のATフィールドも強める可能性がある。
「京都は、つながってなんぼ」だと思う。
そして、京都市内は面積も経済圏も狭いので、つながりやすい。つながりやすいから、実に面白い。

だから、私も京都市内で人をつなげまくるようなイベントをしているし、みんなにたくさんのつながりを持ってほしいと思っているし、私なんて足元に及ばないくらい素晴らしい人達が「繋がれるような」企画をあちこちでやっている。
気軽に乗っかってみるのがいいと思う。
つながっていくと、意外とあちこち仕事があることに気付くはず。

でも、東京に比べたら、、、、比べたら、、、どうしても比べるなら、「やっぱり京都は仕事がない」ということになる。
そりゃ、東京に比べたらね。
そもそも、「規模の経済」があまりにも違う。

京都は、人脈を大切にしているといえども、所詮同じ日本人。
大手企業の大規模な仕事などは、やはり「ブランド力」があるところに頼みたいし、安心を買いたい。
そうなると、京都の企業も東京の大手広告代理店に仕事を依頼しているし、東京の大手SIerに仕事を依頼している。
そういう意味では、仕事が京都から逃げてしまっている。

東京の会社から仕事の依頼が来たと思ったら、実はクライアントは京都の会社だった・・・。なんてことは日常茶飯事。

もちろん、この構造はどこの地方都市でも同じだろう。
だから、仕事は東京に一極集中する。

また、コンテンツ企業・コンテンツ産業が東京に一極集中しているので、クリエイティブな仕事の求人数も京都は少ない。
なので、そういう仕事をしたいと思ったら東京で就職するしかない。

現に、エンジニア系やデザイン系志望の知り合いの学生さんたちは、ほとんどが東京で就職し、京都から去っている。

ただし、ここからが京都の面白いところだなと思う。

そうなってくると、「雇われる」という意識だと仕事はないので、多くの京都の知り合い達が「仕事を作る」という活動に力を入れている。
おかげで、ベンチャーがとても増えてきているし、もともとベンチャーは多い。
この土地は、「なければ自分たちで生み出そう」という力を感じる。これは、学生が多い京都ならではの強烈な力であり、京都の力なんだと思う。
大手有名企業に就職=勝ち組、起業=負組み みたいな偏見は少なめなので、精神的にもスタートアップしやすいんじゃないかな。

とかいいつつ、こんな話は、意識高い人向けになるのかな・・・・・。

そのほかで京都でいいな、と思うところ。

・市内はほとんど自転車で行動できる。

なんせ、街中ショッピングだろうが、観光だろうが、通勤だろうが、なんでも自転車で事足りる。街が凝縮しているので、自転車さえあれば、どこへでもいける。とてもヘルシーかつエコ。車いらない。

・外国人が多い。英語学習にも最適?

昼食でちょっと外出したら、外国人に道を尋ねられる、なんて日常茶飯事。なので、京都という土地は全体的に英語への意識が高く、日本国内でも英語に触れる機会が非常に多い地域。
英語が話したいと思ったり、外国人の友達が欲しいと思えば、大丸裏の立飲み屋に行ったり、マクドナルドにわんさかいる外国人に笑顔で話しかければOK。

・観光資源が豊富で円安に強いかも。

アベノミクスがいよいよ危ないなんていう論調があるが、少々円安に歯止めが利かなくなってきているのかな・・・。このまま円安が進むと、地方経済は基本的に大打撃を受ける。
が、円安の恩恵で外国人観光客が激増する今、さすが「世界の京都」、外国人観光客が例年を上回るペースで訪れ、外貨を落としまくってくださっている。

外貨を大量に獲得できる観光産業をもっているというのは、仮に酷い円安スパイラル入ったとしても、一つの強みとなるのでは。
(潤う観光産業に関わってない人は関係ない、といわれかねないが、京都マクロで見た場合、地域が潤えば地域還元されるので、良いことこそあれ悪いことではない。)
・・・この話は、どうでもいいな(笑)

どわーっと書いて、かなりまとまりがない文章だけど、私にとっては、京都は、そこそこ住みやすいと思う。
というか、良い意味で面白い土地だな~と思う。

あとは、海があればな~・・・・。
水平線に落ちていく夕日をボケーっと眺めていたあの時間が生活の中にあるかないかが、私にとっては一番大きな差・・・。

京都歴10年のひよっこのレポートでした。

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税抜き価格の計算ってどうやるの?

今の時代、モノを買うと「消費税」という税金が徴収されるシステムになっている。

去年までは、本体価格に対して5%の消費税が取られた。
今年からは、本体価格に対して8%の消費税が取られている。
来年からは、本体価格に対して10%の消費税が取られる予定。

でまぁ。
「税込価格」(つまり、消費税込みの値段)って、誰でもすぐに計算できるんだよね。
消費税8%の場合。

「本体価格(税抜価格) × 1.08 = 税込価格」

100円 × 1.08 = 108円

とっても簡単。

で、今日。
「税抜価格」ってどうやって計算するの?
って聞かれた。

つまり、税込価格が100円の場合、税抜価格っていくらになるの?っていう質問。

簡単に答えた。

「税込価格 ÷ 1.08 = 税抜価格」

と。
つまり、税込価格が100円の場合。
100 ÷ 1.08 = 92.59・・・・・
四捨五入して、93円が本体価格(税抜価格)。

しかし、帰ってきた答え。

「なんで??」

どうやら、元の値段を出すのに、「なぜ1.08で割るのか?」が理解できないらしい。

なので、一つ目の説明を試みた。

さっきの税込価格の出し方、
「本体価格(税抜価格) × 1.08 = 税込価格」
は、十分に理解しているようなので、等式の左辺と右辺の両方を1.08で割ったら?
と提案してみた。

本体価格 × 1.08 ÷ 1.08 = 税込価格 ÷ 1.08
つまり
本体価格(税抜価格) = 税込価格 ÷ 1.08

で、分かるよね?

チャンチャン♪ 終わり。

と思ったら、算数のテクニックとしての理屈は納得できるが、どうもちゃんと腑に落ちないらしい。
「小数点の付いた数字で割る」というところがしっくり来ないのだろうか。

説明を変えてみた。

ということで、
「税込価格 ÷ 1.08 = 税抜価格」
という式を掛け算にしてみた。

1.08を分数にする。
税込価格 ÷ 108/100(分数) = 税抜価格

そして、それを掛け算にする。
税込価格 × 100/108(分数) = 税抜価格

税込価格に対して、108分の100 が 税抜価格になるよね。

つまり、108個あるうちの100個の部分が、元の部分になるよね?

どうやらピンときて、理解してもらえたらしい。

唐突に、
「税込価格 ÷ 1.08 = 税抜価格」だよ、と言っても、すぐに消化できる人もいれば出来ない人もいるんだな、と学んだ今日この頃。

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コンドロイチン・グルコサミンは効くの?効かないの?教えておじいさん。

最近、母親が膝が痛いとよく言っている。

加齢とともに、膝などの関節の軟骨が磨り減ったり変形したりするのは、よく言われてるし、それにともなって痛みがでるのも知ってる。
どうやら病院にも行ったそうだが、「まぁ、加齢ですね。」といわれたそうだ。

しかし、結構体を動かす仕事をしているし、あまり病院にいきたがらない母親が病院に行くくらいだから、結構痛いんだと思う。
なので、息子としても何かしてあげられないか・・・と。

私は医者ではないので、出来ることはそんなにない。
マッサージしてあげるくらいか、民間の薬やサプリメントを買って飲ませてあげるくらいか。
ただ、結構離れて住んでいるので、マッサージは現実的ではない。

短絡的に思いつく選択肢としては、サプリメントくらいである。

とりあえず、まず思い付くのが「皇潤」などのサプリメントCM。
(CMの刷り込み効果はすごい。。)
調べてみると、結構高いのね。

とりあえず、成分としてはコンドロイチンとグルコサミンというのがキーワードらしい。
コンドロイチンやグルコサミン系のサプリメントで、関節痛に効きそうなものはないかと、色々と探した。

色々なサプリメント会社の公式HPを見たり、「体験者の声」を見ていると、サプリで関節痛は緩和できそうだし、購入モチベーションはどんどん上がっていき、多少高くてもいい物を実家に贈って上げようと必死に「いいサプリ」をくまなく探し始める。
くまなく探し始め、SEOで上位に上がってこない下層ページも次々と読み始めるとモチベーションがどんどん下がり始める・・・。

「効果がなかったという口コミ」が次々と出てくる。

果てには、「グルコサミン・コンドロイチンの関節痛への効果は認められず。」といういくつかのアメリカの研究発表にまで当たってしまった・・・。
例)変形性膝関節症へのグルコサミン内服、初のRCTでは予防効果得られず
などなど。

もはや、サプリへの期待は消えうせた・・・。
もう、期待できるのはフラシーボ効果(思い込み効果)でしかない・・・。

しかし、「親に何かしてあげたい。」という芽生えた気持ちをなかなか仕舞い込めない。

あれだけTVCMしてて、こんなに色んな会社がすごく沢山コンドロイチン・グルコサミンのサプリを出してるんだから、きっと多少は何か効果あるんだよ、きっと。
まさか、そんなにたくさんの会社が嘘をついていたりするわけがない。多少は効くはずだ。
・・・という前向きな気持ちに切り替えようとする自分がいる。

正直、どうしていいのか分からない。

世間では、関節痛にはグルコサミン・コンドロイチンが良いといわれてる。
でもって、私は、困っている母親にそれを買って贈ろうと思っただけに過ぎない。
ここで、何も考えずに検索して、一ページ目に出てきたショッピングサイトでサプリを買って実家に贈れば、私も気持ちよく「ほんの少しの親孝行した気分」になれた。それでよかったのだ。

下手に調べてしまったことで、このようなモヤモヤになってしまった。

でも、私にはすぐに他に思いつく、私にできる痛みの解消法はないのである。

結論として、買って贈った。
もう、これは気持ちの贈り物でしかない。

フラシーボ効果でいいので、少しでも関節痛が和らぎますように・・・。

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