「日常」カテゴリーアーカイブ

世界中を魅了する神ドラム少女(羅小白)と友情物語。

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・世界中を席巻する神ドラマー「羅小白(ロー シャオ バイ)」

正体は良くわからないけれども、instagram・facebook・TwitterなどのSNSで、時々シェアされては、毎回相当バズっている謎の天才ドラマー少女。

彼女のドラムテクニックがずば抜けているのは言うまでもなく、それ以上に、心から楽しそうに叩くドラム姿と、その無邪気な笑顔が世界中を魅了している。

もちろん私も、彼女のドラム動画がシェアされるたびに、本当に楽しそうにドラムを叩く姿に毎回釘付け。

しかし、今まで彼女の自身のことは大して知らず(調べようともせず)、ただ動画を楽しむだけだったけど、いつの間にか彼女のドラム動画をもっと見たいと思い始め、ここ最近Youtubeで追うようになってようやく彼女のことが少し分かってきた。

正体不明と言われている神ドラマーは、台湾在住の22歳(2016年時点)の女性ストリートミュージシャン。

実際、日本語だけでなく英語でも情報は少なく、詳細をググっても出てくるのは中国語のサイトやブログばかりでさすがに分からないことも多く、間違っているところもあるかもだけど。

ちなみに、人気が出はじめたのが二十歳くらいの時で、当時は、芸大のダンス学科の学生をしつつ、台湾の各地でストリートドラムパフォーマンスをしていたらしい。

で、そんな超人気ドラマー羅小白さんのパフォーマンス動画は以下のような感じ。

ダンスミュージックからロックまで多様なジャンルを演奏しているけど、日本人の私たちに馴染みがある音楽も。実に楽しそうで無邪気、それでいて超絶テクニック。

見ているこちらもすごく楽しい気持ちになれる。

おどるポンポコリン

Fantastic Baby – BIGBANG
こちらは韓国メジャーグループの有名ダンスチューン、ノリノリでめちゃくちゃ楽しそうにドラムを叩いていて、好きなムービー。

バチさばきの上手さが、おどるポンポコリンよりもよく分かる。

・羅小白の師「陳曼青(チェン・マンチン)」

そんな、SNSを中心にして「天才」と呼ばれ、世界中を席巻している羅小白(ロー シャオ バイ)だけど、元々はダンスをしていて(大学のダンス科に所属)、幼少からドラムをやっていたわけではない。

彼女は、たまたまストリートドラマーをしていた陳曼青(チェン・マンチン)という女性のストリートパフォーマンスをみて一気にファンになったらしい。

そして、陳曼青のいちファンだった彼女もそのうちドラムをはじめる事になる。

つまり、今世界中で人気となっているドラマー羅小白(ロー シャオ バイ)があるのは、陳曼青(チェン・マンチン)があるから。

とはいえ、またしても「陳曼青(チェン・マンチン)?誰それ?聞いた事ないんですけど・・・。」という感じだったので、陳曼青の動画を探して見てみると、これまた違う意味で素晴らしい・・・。

そのチェン・マンチンのYoutube動画も沢山上がっているので、せっかくなので、上で羅小白(ロー シャオ バイ)が演奏していた「おどるポンポコリン」を。(台湾では人気曲なんですかね^^;)

どうでしょうか・・・・・。
第一印象、「師匠、めっちゃ美人やん」。

確かに、こんな美人のかっこいいドラム演奏を見たら羅小白ちゃんも虜になるわな・・・。

しかし、ドラムテクニック的には、二人のドラミングは結構違うのかな。

陳曼青(チェン・マンチン)は、まるで美人を活かしたような実にクールな叩き方をする。
羅小白(ロー シャオ バイ)が、始終笑顔で超キュート!という感じだが、師匠は彼女とは対照的に、相当クール。実に涼しげにドラムを叩く。このクールさはこれはこれでカッコイイ。

またスティックさばきなどは、やはり羅小白は本当に天才的に見えるのに対して、陳曼青は秀才型な感じがする。

そんな師(陳曼青)は、羅小白(ロー シャオ バイ)よりも6歳位お姉さんらしい。

・二人の友情

陳曼青(チェン・マンチン)に憧れて、いちファンだった羅小白(ロー シャオ バイ)は、ドラムをはじめる、そして遂には、師を抜く人気ドラマーとなる。

結果的に、圧倒的人気と知名度を得ている、羅小白なわけだが・・。

しかし、その羅小白(ロー シャオ バイ)の人気獲得を陰ながら支えたのは、まさかの陳曼青(チェン・マンチン)だったらしい。

羅小白(ロー シャオ バイ)がストリートパフォーマンスをし始めてから、いつしか、師が羅小白をバックアップするようになる。

一説には、師と師の家族が、羅小白の活動を家族ぐるみで支えるまでだったそうだ。そして、いつしか、二人は親友となる。

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・1+1=2以上の楽しさを生む

羅小白がオンラインでスターとなるとともに、徐々に陳曼青の方も注目され始め、もともと多才で美人な陳曼青だっただけに、二人で人気の相乗効果を生んでいく。

その後、二人は活動を共にしてドラムだけでなく歌ったり踊ったりも。

神ドラマーと呼ばれているけれども、大学のダンス科をでているだけあって、それなりに踊れている(笑)

以下の動画も以前かなりSNSでバズっていた。
本当に仲が良さそうな二人のパフォーマンス。

というか・・・、神ドラマーと呼ばれた二人なわけだが、師の歌唱力の高さ!
陳曼青さん、さすがに多才。

それにしても、作られた「エンターテイメント性」ではなく、内側から湧き出す「楽しさ」は、商業規模がいかに小さくても、多くの人を魅了する。

久々にこの言葉を思いだした。

「楽しいは正義」

「楽しいは人を幸せにする」

これが一過性にしろ継続するにしろ、そんな事はどちらでもよくて、「楽しいを紡ぎ出す行為」って素敵だな〜と。

ただし、忘れてはならないのは、この楽しさを生み出すための日常的な努力は、私たちの想像を超えるものだということ。

とあるドラマーブログには、こう書かれていた「13年間ドラム叩いてるけど、彼女には勝てない。」と。

羅小白は、もはやネット上で「天才」とよばれているが、まだ若干二十歳過ぎ。ドラム歴も数年というところだろうことを思うと、その練習量は想像以上だと思う。

「いやいや、X JapanのYoshikiには足元にも及ばないよ。」なんてのは、また別な話で、二十歳過ぎですでにプロを唸らせるスキルにまで仕上げているわけで。

私生活にしろ仕事にしろ、もっと「楽しいをクリエイト」して、ミジンコほど少しでもいいので、周りと幸せを共有できるようにしたい、そのために日々努力を怠らないようにします。

ありがとう、二人。

2016/12 追記

一方、日本では、現在「叩いてみた」系で話題になっているキュートなドラマー「むらた たむ」さんが人気のようです^^
ご興味がある方は一度ご覧あれ。

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今一番通いたいノマドスポット「まちライブラリー」

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先日、大阪の「もりのみやキューズモール」内にある「まちライブラリー」に立ち寄ってみたら、あまりにも居心地がよく、近所にあった絶対に通いたい!、と思ったので、どうしても書き留めておきたい。

まちライブラリーとは

「まちライブラリー」というのは・・・。

「まちのカフェやギャラリー、オフィスや住宅、お寺や病院などの一角に共通の本棚を置き、そこにメッセージ付の「本」を持ち寄り、交換しながら「人」の縁をつむいでいく活動。」

まちライブラリー公式サイトより引用。

簡単に言うとみんなで本を持ち寄る形の私設図書館。

特に、まちライブラリー@もりのみやキューズモール

このような「まちライブラリー」って、全国100ヶ所以上展開されていて、私が住む京都にも何箇所かあって存在は以前から知っていた。
いわゆる、「持ち寄り型の図書館」「本をシェアする場所」というイメージのみがあった。

しかし、この森ノ宮(大阪)にある「まちライブラリー」の雰囲気は、イメージしていたものとかなり違った。

「持ち寄り型の図書館」というシェアリングエコノミー型の新しいカルチャーを展開しつつも、カフェやシェアオフィスのような従来のビジネスを上手に融合させて、本当の意味でのサードプレイスを作り出していた。

(サードプレイス:自宅・会社だけではなく、それに次ぐ第三の居場所)

今までのノマド経験の中で、現時点で最も「通いたい。」と思った場所かもしれない。

まちライブラリー@もりのみやキューズモールを敢えて文章で説明してみるとこんな感じかな?

「カフェといえばカフェだけど、みんなで本持ち寄ったみんなの手で作った図書館でもあって、さらにFM COCORO(FM802の姉妹局)のスタジオ兼DJブースでもあり、そして近隣住民の憩いの場。」

カフェでコーヒーを注文してスタバ的な利用もできるし、本を借りてその場で読むという図書館という利用方法もある、利用方法に特に制限があるわけでもなく、PCを開いて作業をしコワーキングスペースやシェアオフィス的な使い方もできる。

丸めたシェアリングエコノミーは心地よい

ちなみに、AirBnBやUberのように、住居や車を「所有するのではなく共有する」という新しい経済を「シェアリングエコノミー」と呼ばれる。

他にも、モノを「所有から共有へ」と変化させるビジネスの発生事例はいくらでもあって、自宅や店舗の空いている駐車スペースを個人同士で貸し借りするakippa(あきっぱ)の駐車スペース登録数(日本全国)は、駐車場ビジネス最王手のTimesに次ぐ二番目の車庫数にまでなってきている。

こういった、「シェアリングエコノミー」って、知っている人やその価値観を分かっている人には「もはや当たり前」「日常」くらいになっていて、「モノを所有するのではなくシェアする」という文化に何の抵抗感もない。

その反面、そのような文化を全然知らないし、全く触れない方も非常に多く(というか、まだそちらのほうが圧倒的に多勢)、やはり、「モノは買うもの」「所有するもの」という価値観もまだまだ根強く残っている。

20年前だと、シェア文化はほとんど無かったので、みんながみんな「モノは所有」という価値観で満場一致していたけれど、今はとても不思議な時代で、所有という価値観とシェアという価値観で生きる人達が同時に存在し、綺麗に棲み分けられていたりする。

そんな中で、まだまだ大多数である「所有文化」の人たちが、いきなりそのシェアリングエコノミーな価値観を突きつけられてもなかなか理解できないわけで。(特に世代差も大きい)

その点、森ノ宮の「まちライブラリー」は、カフェという従来的なビジネスに、まちライブラリーというシェアリングエコノミーの文化を上手に融合させて、「誰にでも理解できる形」で展開しているから、「本当の意味で幅広い人」に受け入れられる場所づくりに成功している点にものすごい居心地の良さと多様性を感じた。

スタートアップ系のコワーキングスペースのように意識高い人ばかりが集まるわけでもなく、デザインイベントのようにクリエイターがばかりが集まるわけでもなく、スタバのように若い人ばかりが集まるわけでもなく、高齢者から子供まで、老若男女が集まって、住民のサードプレイスとして機能しているところは非常に素晴らしい。

お母さんと子供が図書館の絵本を広げて読み聞かせしている隣で、Macを開いて何かしら設計っぽい作業している若者がいたり、FM COCOROの生DJをのんびりと聞いているお父さん、その後ろで、Xcodeを開いている方。隣の見知らぬ若い女性に話しかけている老夫婦。

コミュニケーション、コラボレーション、コインシデンス、オフィス、ライブラリー、カフェ、様々な機能を持ちつつも利用者を混乱させることなく、自由に利用できるムードを作り出すことに成功している森ノ宮のまちライブラリーは、これからの空間運営のお手本となるものだと思った。

「尖らせて牽引する」のもいいけれど、「あえて丸めて浸透させる」という方法論、すばらしい。

今後はこういう融合型スペースが増える

アメリカのポートランドでは、「コインランドリー」なんだけどコーヒーやアルコールを販売していて、市民の憩いの場かつコミュニティーとして機能しているという記事は有名。

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コーヒーやクラフトビールが飲める ポートランドの「コインランドリー」は人々が集まるコミュニティの場だった

キーワードはコミュニケーションとコミュニティ。

今後、日本も世代交代が進む中で、所有エコノミーから共有エコノミー(シェアリングエコノミー)な価値観へとどんどん転換していくと思う。

そういう中では、スペースはモノやサービスを提供するだけでなくコミュニケーションの提供が大きな価値となっていくのは既定路線じゃないかな。

スタンダードブックストアや蔦屋書店も、多機能化している事例との一つだろうけど、今後はさらにコミュニティを構成するための機能の追加がされていくのだと思う。

きっと良い意味での古きよき日本のご近所付き合いが、これから新しい形で蘇っていくのだろう。

ちなみに、今後のカギを握るシェアリングエコノミーを知るには以下の書籍はかなり参考になります。(是非Amazonレビューも読んでみてください。)

限界費用ゼロ社会―「モノのインターネット」と共有型経済の台頭

※TOP写真引用

蔵書ゼロから4000冊に 買い物ついで寄れる私設図書館人気 大阪・森ノ宮:産経ウエスト

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この動画の意味わかる!? 中高生には、猛烈に流行っている。猛烈に。

以下の6秒動画をみて、意味が理解できる?
笑えた?

上記のVine動画は、2014年末から中高生に大ウケ、大人気。
普通の高校生がVineに投稿しただけなのだが、ループ数100万回をゆうに超えている。

この6秒動画を理解して笑えた人は、中高生か、もしくは流行に敏感な社会人さん。

しかし、一般の社会人にとっては、この中高生に人気の動画を理解するには、1つではなく、2、3のハードルがある。
全く意味が分からず、動画を面白がることはできない方のために解説をしてみます。

まったく意味不明だったというそこのあなたは、はい、メモ取って!

1.「ダンソン」という踊りが2014年末からブームになっている。

Vine動画で彼が踊っている踊りには、元ネタがある。
キングオブコントというTV番組でバンビーノという芸人のコント内に出てくる踊り。
「ダンシング・フィッソン族」という民族が、ダンスを通じて狩りをするのだが、その狩猟ダンスを踊る際に「ダンソン フィーザキー トゥーザティーサーザ コンサ」と掛け声をかける。
この掛け声が、短く省略されて、「ダンソン」と呼ばれるようになった。

参考:「ダンソン」とは?中高生のあいだでよく使われる言葉の意味と使い方 ー エキサイトニュース(2015/1/19)

元ネタ動画は、こちら。

この「ダンソン」という踊りは、現在、中高生の認知度8割以上と言われるくらい、知らない学生さんはいないくらいの勢いのダンス。

2014年流行語で言うところの日本エレキテル連合の「ダメよー、ダメダメ」くらいのブームといえばわかりやすいのかな。(まだその初動)

しかし、この「ダンソン」がブームになっているという説明だけでは、また一番上の大人気Vine動画の理解はできない。

2.中高生たちが、YouTube・ニコニコ・Vineなどの動画サイトで、独自に「ダンソン」を進化させ新しい「ダンソン」を生み出す。

元ネタを見ればわかるように、もともと、「ダンソン」はコント内では狩りをする踊り。
馬や鹿などを、踊りでおびき寄せて、首を締めて狩る。

最初は、「ダンソン踊ってみた」「ダンソンやってみた」的なノリで一人ないし二人でダンソンを踊る動画が動画サイトに投稿されていた。
しかし、そこは中高生たち。
「みんなで踊った方が楽しくね?」というノリとなり、大人数で「ダンソン」を踊り、「(楽しい)呪いの儀式」という体裁に進化させてしまった。

こうして、「ダンソン」は、友達みんなでワイワイ楽しく踊れる踊りへと進化させ。
「ダンソン」=「狩りの踊り」という元ネタを超え、オフラインでの楽しみが、動画投稿を通じてオンラインで共有され、連鎖し、「ダンソン」=「超楽しいソーシャルダンス」へと進化した状態でブームが加速する。

もはや、私の地元でも若者たちが公園でダンソンをやっている光景を見かけるレベル。

ここまで解説すると、いよいよ一番上のVine動画の意味がわかってくるのではないだろうか(^^;

念のため、解説を追加しておく。


3.「ぼっち・非リア充」という、逆説的な笑いが大好きな中高生。

大人や社会人にとっては、「ぼっち」や「非リア」はかなり否定的に捉えられがちだが、今の中高生たちは自虐ネタが大好物。

ということで。

これら1~2もしくは、1~3の背景を知っていると、上記Vine動画は初見で笑える動画となるわけ。
もちろん、この流れを知っている中高生たちは大爆笑。

「ダンソン」という、自分の周りで超流行ってる「みんなで楽しく踊る踊り」を、自宅の部屋で「一人」でこっそり踊ってみたら泣けてきた、という自虐ネタ。(Vinerさんからしたら、そんな解説してほしくねー、って感じでしょうけど、笑)

2ch風にタイトルをつけるなら、
「一人でダンソンを踊ってみた結果wwwwwwwww」
ってことになるかな。

上記動画を、初見で笑えた・理解した社会人さんは流行に敏感さんでしょうね!

さて、あなたはどうでしたでしょうか?
(ちなみに、同じくらいブレイクしそうなのが「ラッスンゴレライ」です。知らない方で気になる方は、おググりください)

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