”BEATCHILD 1987”を映画館で見て来た。
1987年に大雨の中で開催された伝説のロックフェス。
ブルーハーツ、尾崎豊、BOOWY、渡辺美里、ハウンド・ドック、佐野元春などそうそうたるメンバーが出演し、26年前に熊本で開催された伝説として語り継がれているオールナイト野外ライブだそう。
26年前と言えば、私は小学生。
尾崎豊とか、正直あんまり音楽を聞いた事がなく、むしろ、逮捕されたり泥酔して凍死したとか、ゴシップ的な話しか知らなかったりする。
なので、もっとぶっ飛んでる人物なのかと思ったら、スゴく笑顔が素敵でスタッフとのコミュニケーションシーンも優しい笑顔が印象的だった。
あんな優しそうなお兄ちゃんだったんだな〜。
BOOWYが、オリジナルメンバーでライブしている映像を見たのも初めてかもしれない。(メディアで断片的に放送されるものを除いて)
ブルーハーツ、この頃は、単なる悪ガキだったようだが、後にレジェンドとなる。
当時、小学生だった私の周りでは、「リンダリンダ」が流行っていた。
リンダリンダ〜♪と歌っている友達がいたが、私は「友達の歌声」ではない本物のリンダリンダを聞いた事が無かった。
スマホもYoutubeも無い時代。
本物を聞くには、CDを買うか借りるか、ラジオやTVでの出演を楽しみに待つしか無かった。
小学生の私には、CDを買うお金もなければ、レンタル会員証を作れる年齢でもない。
ひたすらラジオとTVで「リンダリンダ」が流れるのを待ちに待った1ヶ月。
友達の歌声ではないリンダリンダを聞いた。
「4時ですよーだ!」というダウンタウンが司会をする番組で、彼らがリンダリンダをコピーして歌ってた。
その後さらに1ヶ月経ってから、友達から無事CDを借りる事に成功、本物のリンダリンダを聞く事ができた。
音楽にアクセスするのが、案外敷居の高かった時代。(今と比べて)
今の時代を生きていると、昔のROCKを手軽にCDやYoutubeで聞いたりすることができる。
いとも簡単にアクセスできる。
しかし、それ故にROCKや音楽の有り難みがいまいちになっちゃうというか・・・。
さらに、昔のROCKは、音源の悪さも相まって「古臭く感じたり」する。
そんな日常が、今私の目の前にあるもの。
しかし、このビートチャイルドを見て思った。
ROCKはやっぱりライブだな・・・と。
「ライブ」を見たら、ROCKはいつまでも死なないなと強く思い返した。
そこには「魂」があった。
そして、その魂は今も息づいている。